2015年12月15日火曜日

海外大生就活奮闘記その1

僕が就活をはじめたのは比較的早く、大学2年生になってすぐの秋には就活をはじめていました。

そう、僕はいわゆる「意識高い系」の学生だったのです。しかし断っておくと4年制の大学の2年ではなく、3年制での2年なので、実質的に日本の大学3年生と立ち位置は同じでした。

実はこのイギリスの「3年制大学」の制度は日本で就活をしようとすると説明するのが結構面倒くさいんです(笑)。そもそも正規の学士課程が3年なので日本の4年制大学となんら変わらないのですが、入学年が同じ日本の大学生に対して卒業年が一年早くなるため、企業側の採用担当者が時々混乱していたのを覚えています。

例えば僕は2013年にLSEに入学しましたが、2016年の夏に卒業し、同9月には働き始めます。つまり日本での本来の同期より半年早く社会人になるということです。

話を最初の話題に戻すと、僕は最初に書いたように典型的な「意識高い系」の就活生でした。もともとLSEで国際関係論を学ぼうと思ったのは将来的に国際機関で働きたいと思っていたからなのですが、よくよく考えると新卒でいきなり国際機関というのはほぼ無理で、「職務経験3年+修士号」というのがどうやら一般的な応募条件ということが分かりました。

そこで僕は直接大学院に進学するのではなく、一度働く方向に決意を固めました。そこまで僕はとりあえず国際機関につながりそうなファーストキャリアとして外資系投資銀行、外資系コンサルティングファーム、総合商社、政府系機関を目指すことに決め、就活を始めたのです。

僕は昔から他人に自信がありそうな人間としてみられてきたのですが、そんなことは全くなく、上記の業界を選んだのも、「すごそう・世間から評価されそう」という部分がかなりありました。

そしていろいろ思い立ってインターネットで検索しているとあるじゃないですか、ロンドンでの採用イベント!しかも外資系戦略コンサルティングファーム!僕は小躍りして早速応募しました。

本来ならイギリスの大学で学ぶ学生の場合、2年生はインターンに応募し、そこからフルタイムオファー(つまり内定)をもらうのが王道なのですが、僕は何を血迷ったか、フルタイムで応募したのです。

ちなみに応募したそのコンサルティングファームは某会計事務所に買収された戦略コンサルテイングファームですが、当然対策をしていないと面接、筆記ともに苦戦する難関企業です。

まず最初に中堅のマネージャークラスの方とのケース面接があり、いきなり「日本で一年間に売れるバイクの数を推定してください。」と言われました。この時はそもそもケースが何なのかも分かっておらず、フェルミ推定など聞いたこともありませんでした。一応それらしい答えは出せたですが、正直ぼろぼろだったと思います(笑)

しかも、その時紙や筆記用具は用意されておらず、僕は自分のノートと筆記用具を取り出して計算したのですが、持ってきていない人はどうしたんだろうって想像しただけでも恐ろしいです。

次に筆記試験があり、これは完全に壊滅的な出来でした(笑)問題はGMATの読解と公務員試験の数的判断のようなものでしたが、全然出来なかったです、はい。

最後にパートナー(つまり一番偉い人ですね)面接があり、開口一番「なんで2年生なのにフルタイムで応募してるの?」と聞かれ、「調子こいてたからです!」とは言えず、しどろもどろになりながら説明しましたが、論理性のかけらもなかったと思います(笑)

でもその後に会社説明兼懇親会という形でかのナイツブリッジ(ロンドンの超高級エリア)にあるマンダリン・オリエンタル・ホテルでディナーに招待していただきました。それ以降味を占めて、就活を頑張るようになったのを覚えています(笑)

という訳で、一番最初の就活は散々な結果に終わったのですが、ここから僕は真剣に海外大生の就活攻略法を考えるようになり最終的に、外資系コンサルティングファーム、総合商社、日系投資銀行から合計で5つの内定をもらうことが出来ました。

次回は初めて獲得したインターンオファーについて話したいと思います。