2015年11月2日月曜日

ロンドンでの就活

さて、今回はロンドンでの就活について書いていこうと思います。
一般に海外の大学に正規留学している日本人学生は毎年秋に行われるBonston Career Forum (ボスキャリ)に行って3日間という限られた時間で集中して就職活動をする人がおおいのですが、僕は3年間で一度もボスキャリに行きませんでした。

理由は簡単で、ロンドンにいれば、それなりに就活のチャンスはあるからです。
ロンドン/イギリスで学ぶ学生には大きく分けて3通りの就活の仕方があるので、順に説明していきたいと思います。

まず、一つ目の就活の仕方は大規模な日本人向けの就職イベントに行くことです。
ロンドンで言えば一番大きなイベントは6月に行われるBAL JOBでしょう。BAL JOBは三井物産やパナソニックといった日本の大企業だけではなく、BOCSHやUBSなどの外資系企業も毎年参加しています。BAL JOBは企業側も採用に積極的なので、学生にとってチャンスは多いです。
もう一つ大きなイベントにロンドンキャリアフォーラムというのもありますが、こちらはどちらかというと、企業の出展数、採用の積極度ともにBAL JOBほどではないというのが実情ではないでしょうか。

次に各企業が独自に行っているロンドンでの選考会に参加するという手段があります。
この場合は、企業の海外採用をサポートするエージェントを介して選考会に応募するというパターンが多いと思います。僕の知っている限りではイギリスでの選考に積極的なのはコンサルティングファーム、総合商社、各種金融系企業だと思います。ただし、注意するべき点は企業によっては最終面接は日本で、ということがあるのでその場で必ずしも内定がもらえるとは限らないということです。

その他に直接、日本での選考に申し込むという手段もあります。この場合は日本で行われる海外大生向けの採用プロセス(多くの場合はインターンなどを含む)で選考してもらう場合が多いです。また、海外大生採用に積極的でない企業の場合は日本の大学生と同じ採用プロセスに応募しなくてはいけない場合もあります。

いずれにしても、多くの学生が思っている以上にロンドンでの就活のチャンスはたくさんあるといっても過言ではないと思います。そして最近ではボスキャリに大半の学生が押し掛けすぎているため、多くの企業がロンドンで別の選考をはじめているので私たちに取ってはロンドンでの就活は格段にやりやすくなってきていると思います。

しかし忘れてはいけないのは、それらの企業は「海外大生なれ」しているため、準備なしではただの空振りに終わってしまう可能性もあるということです。せっかくのチャンスを無駄にしないよう、しっかりと自己分析や企業研究するのが就活全般での成功の鍵といえると思います。また海外大生はアピールしたいことがたくさんある学生も多いと思いますが、面接の場で失敗しないよう、言いたいことを事前にまとめて、はなす練習をしておると良いと思います。