2015年3月23日月曜日

LSEのランチタイム・コンサート

最近、いつもいつも勉強に関連することばかり書いていて、あたかも僕がガリ勉(笑)のような印象を与えていると最近気づいたので、普段僕が大学でどうやって息抜きしてるかについて今回は書いてみたいと思います。

LSEのキャンパスのなかでも最も古いものの一つにOld Building(そのままですね(笑))という建物があるのですが、その6階にかの有名な文豪ジョージ・バーナード・ショーを記念したShaw Libraryという場所があります。

ちなみにバーナード・ショーはフェビアン協会のメンバーでLSEの創設メンバーの一人でもありました。

Shaw Library

さて、写真の通り、なかなかおしゃれな感じの場所なので、LSEは使わなかったら宝の持ち腐れと最近無料で毎週木曜日にクラシック音楽のコンサートを開くようになりました。

しかも、LSEの学生かどうかに関わらず「無料」なんです!

僕が今まで行ったのだと、ピアノ、チェロ、バイオリンなどと様々な楽器の演奏家たちがでショスタコービッチからバッハまでクラシックの中でも新旧問わず、美しい音色を披露してくれました。

Shaw libraryはそんなに広くないのですが、後ろの方は写真にもある豪華なソファに座ることができ、授業で疲れたことに来ると、クラシックの名曲を聴きながらまどろむことができます。

ロンドンにいる方はLSEで勉強していなくてもくる価値は大だと思います!



2015年3月5日木曜日

国際社会って何だろう?

日本ではメディアや評論家が当たり前のように「国際社会」(International society)という言葉を使いますが、国際社会という言葉の起源を知っていますか?

実は国際社会という概念自体がかなり新しいもので、国際関係論では英国学派と呼ばれる学者たちが最初に提唱しました。国際社会は言い方を変えれば国家が主体の社会です。英国学派の学者たちは世界政府や国家を超越する権力機構が無いのにも関わらず国家がある程度秩序を持った行動することに注目しました。

そこで、英国学派は国家間の共通の規則、価値観、利益がありそれが国際政治に社会的な要素を与えると考えました。具体的に言えば、国際法や武力行使の禁止、共通の外交儀礼などがそれらに含まれるといえます。

しかしながら、現代の時代のコンテクスト(文脈)で国際社会という言葉を考える時は気をつけなくてはいけません。英国学派が国際社会の概念を考えた時点ではそもそも国として認識されていたの西ヨーロッパの国々とアメリカ、そして日本を含む一部のアジアの国だけでした。

いまの世界をみてみると現時点で国連加盟国は194カ国、明らかに当初国際社会論が議論されていた時点とは状況が違います。はたして今の世界で全ての国が共有する価値観、利益がどれだけあるでしょうか?

トルコから来ている同級生が国際的な人権保護の取り組みに関しての授業でこういいました。「国際社会って言葉は絶対に194カ国全てを含むものじゃない。現実は国際社会は一部の先進国の集合体だ。国際社会という言葉は西側諸国に利用されている!」と。

皆さんはどう思いますか?